女性エンジニアの年収はいくら?年齢・他職種と比較【徹底調査】

女性エンジニア

『エンジニアの年収は高い』

エンジニアを目指す方であれば、一度は聞いたことがあるでしょう。

しかし、女性であればこのようなことに疑問を持つのではないでしょうか。

「日本では男女で収入の差があるけど、エンジニアはどうなの?

 
悩む女性

女性でも男性と同じ給料を貰えるの?

実際、エンジニアの世界でも男性と女性の収入では差があります。

なかには、男性と同程度の給料を稼ぐ女性もおり、フリーランスでその傾向は強いですが、企業に勤めるエンジニアであれば男性・女性の性差を感じることもあるでしょう。

また、年代別でみないとあなたがエンジニアになった時の収入がいくらなのか予想がつきませんよね。

この記事では、

  • 女性エンジニアの平均年収
  • 女性エンジニアの年代別収入
  • 女性エンジニアと他業種の年収比較
  • 20代女性エンジニアの手取り収入
  • 女性エンジニアの年収が低い理由
  • 年収アップの方法

が分かります。

同じエンジニアでもやはり男性と女性では違いがあります。

女性の年収がわからないまま就職したら、あなたが思っていた働き方と異なる働き方を余儀なくされることもあるかもしれません

なぜ男性の収入と差がでるのか。

ここを理解していれば、女性でも高収入を狙えます。

それでは、女性エンジニアの収入についてみていきましょう。

エンジニアの年収

はじめに、エンジニア(SE)の年収と、全職種平均の年収を把握しましょう。

プログラマーの年収も載せている理由は、エンジニア(SE)になる人の内の大半がプログラマーを経験するからです。

その為、プログラマー時代の年収も合わせて知っておかないと、「思っていたのと違う!」となってします。

エンジニアの平均年収

参考:政府統計の総合窓口 賃金構造基本統計調査(2019年)
※数値は年収を記載しております。手取り額ではありません。

同じシステムエンジニアという職種でも男性と女性の平均年収は、87万円の差

プログラマーに至っては、108万円の差があります。

男女平均との差は、システムエンジニアが平均よりも71万円プログラマーが59万円あります。

エンジニアの年収を調べよう!と思ったあなたがたどり着く検索結果は男女を平均した結果ではないですか?

女性なら女性の年収を確認しておかないと後から後悔することになってしまいます。

ポイント

 女性が参考にすべき年収は、
「女性の平均年収」
 女性システムエンジニアの年収は
497万円
  女性プログラマーの年収は
366万円

女性エンジニアの年代別年収

全世代での平均年収が分かったところで、年代別に年収をみていきましょう。

どの職種でもそうですが、エンジニアも最初から年収が高いわけではありません。

経験やスキルが上がるにつれて年収があがると考えてください。

女性システムエンジニア(SE)の年収推移

参考:政府統計の窓口 賃金構造基本統計調査 (2019年)

20代前半の年収は342万円(手取り額は272万円)

20代後半で441万円(手取り額は348万円)

※手取り額は下記を参考にしています。
 342万円の手取り   441万円の手取り

20代前半の手取りから考えると、「思ったより低いな」と感じたかもしれまんね。

平均値になるので、企業によってはもっと高い年収を得ることができます。

しかし、未経験の就職を考えた場合条件の良い企業に勤められる可能性はそう高くありません。

多くの場合、年収は300万円代となります。

20代エンジニアの年収が低い理由

エンジニアは技術職です。

会社員エンジニアの年収は下記の3つでだいたい判断されます。  

  1. スキル
  2. 実績(経験)
  3. 役職


どれだけの技術力があるか今までにどんな経験をしてきたか役職を持っているか

これで、決まります。

フリーランスの場合は、もっとシンプルで
 スキルと実績(経験)
で決まります。

フリーランスは、結果がすべて。

スキルが高ければ高いほど、経験が豊富なほど年収が高くなります。

会社員には、それに役職がついてきます。

20代は、経験も浅くスキルもイマイチよって、年収があまり高くありません。

20代後半~30代後半は妊娠・子育てをする女性も

20代後半は、経験やスキルが伸びてきたころ

このまま働き続けることが出来れば年収は伸びていきます。

しかし、20代から30代は結婚し子供ができる時期でもあります

妊娠時期(後半)~出産を経て子供を保育園か幼稚園に預けることができるまでの数年間は仕事を休む必要がでてきます。

たとえ、在宅勤務が可能であってもこの時期は仕事が難しいですよね。

年収は緩やかな上昇傾向にありますが、子供を産みたいと思っている方は収入が下がることを想定しておく必要があります。

また、子供がある程度の年齢になるまでは、職場復帰できても時短勤務を選択する方も多いでしょう。

この時短勤務を行う数年間についてもなかなか年収が上がりにくい時期になります。

逆にキャリアウーマンとして、ばりばりに働こうと思っている場合はより高い年収を得られる可能性が高いです。

エンジニアの年収は経験年数を積み、スキルアップをしていけばあなたの年収はあがってきます。

女性エンジニアと他業種の年収比較

事務職(事務/アシスタント系)と比較

【女性版】エンジニアと事務職の平均年収

※ 事務職平均年収は、doda 平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】より取得

事務職も女性には人気な職種です。

事務職は、ワークライフバランスが整っていて安定収入なイメージがありますよね。

グラフをみたら分かる通り、明らかにシステムエンジニアやプログラマーより事務職の年収は低くいです。

長く安定して働こうと思うと、ある程度の収入は必要ですよね。

また、エンジニアは経験やスキルを上げることで、収入アップを目指せますが、事務職はなかなかそういう点では難しい部分があります。

生涯を通じて仕事を続けようと思うのならば、エンジニアのようにある程度の収入がある仕事をおすすめします。

看護師とエンジニアの年収比較

【女性版】エンジニアと看護師の年収推移

参考:賃金構造基本統計調査 (2019年)
※看護師は資格が必要で、専門学校・大学に通う必要があるため、19歳までのデータはありません。
※システムエンジニアは65歳以降のデータはありません。


看護師は目指す人も多く、収入が高いことが知られています。

20代のころは、看護師の方が高い年収になります。

しかし、30代頃からエンジニアの年収が上回ってきます。

看護師は、なるのに資格が必要な職業です。

大学や専門学校に行き、国家試験に合格して初めてなれる職業で、転職となったらハードルが高いでしょう。

その点、エンジニアになる為に資格は必要ありません。

誰でも今から目指すことができます。

教師とエンジニアの年収比較

【女性版】エンジニアと高校教員の年収推移

参考:賃金構造基本統計調査 (2019年)
※高等学校教員は資格が必要で、専門学校・大学に通う必要があるため、19歳までのデータはありません。
※システムエンジニアは65歳以降のデータはありません。

高校教師も看護師と同様に資格が必要な職業となります。

高校教師は個人的に考えていた以上に高水準の収入でした。

ほぼ右肩上がりで、30代からはエンジニアよりもずっと多い年収になります。

ポイントは、高校教師の給与はこれ以上あがりにくいことにあります。

高校教師の給与は、ある一定の給与体系の通りにしかあがりません。

その為、どれだけ頑張っても年収アップはできません。

エンジニアは自分の努力次第で年収をアップできる可能性を秘めています。

理容・美容師とエンジニアの年収比較

参考:賃金構造基本統計調査 (2019年)
※システムエンジニアは65歳以降のデータはありません。

理容師・美容師ともに資格が必要な職業です。

エンジニアと同じく技術職に近いのですが、あまり年収は高くありません。

特に収入がずっと横ばいであることが理容師・美容師の年収の特徴です。

年齢やスキル・経験があがっても年収がアップしにくい職業です。

個人的には、年間に数回は必ず美容院に行き、それなりに金額も高いのでここまで年収が低いとは思っていませんでした。

美容師さんはずっと立ちっぱなしで、体力が必要な職業です。

エンジニアはほとんど、座りっぱなし。

長時間勤務もある場合もありますが、体力的に考えてもエンジニアの方が楽なのではないでしょうか。

販売店員とエンジニアの年収比較

【女性版】エンジニアと販売店員の年収推移

参考:賃金構造基本統計調査 (2019年)
※システムエンジニアは65歳以降のデータはありません。

お店で販売を行う販売店員の収入はエンジニアよりも低いです。

10代、20代前半まではあまり大きな差はありませんが、20代後半から100万以上の差が生じてきます。

販売店員にもブランドを売っているお店や雑貨を売っているお店で、年収は異なります。

ですが、技術職でこれからも需要が伸び続けるエンジニアの方が年収は高くなります。

ポイント

・エンジニアの収入は、
 他職種と比べて比較的高い傾向にある

・エンジニアの年収は看護師と比較して、
 同程度より少し多いくらいである

・女性の多くがなり手となっている
 販売店員や事務職よりも大幅に高い

20代女性エンジニアの手取り収入

20代前半の年収は342万円(手取り額は272万円
20代後半の年収は441万円(手取り額は348万円
となっています。

※手取り額は下記を参考にしています。
 342万円の手取り   441万円の手取り

20代前半の生活レベルとは

20代前半の場合、手取り額は272万です。
※住んでいる地域や、家族構成などで
 異なってくるので、注意してください。


手取り額272万円のうち、月々の給料(手取り)が17万、1回のボーナスが34万くらいです。
※月々の給料 =手取りの年収 ÷ (12ヶ月 + 4ヶ月(ボーナス))
※ボーナス =月々の手取り×2ヶ月 が2回


 家:6万円程度の部屋
 生活費(*1):6万円程度
 自由に使えるお金:5万円程度

(*1) 水道・光熱費・ガス・通信費・食費等
参考:年収350万の手取りはいくら?実際の生活レベルも公開!

家は、地方だとそれなりのところに住めますが、都心だと6万円では厳しいのでもう少し家にお金を割り当てる必要があります。

自由に使えるお金は、5万程度。独身ならそれなりに余裕のある生活ができます。

20代後半の生活レベルとは

20代後半の場合、手取り額は348万になります。
※ 住んでいる地域や、家族構成などで
異なってくるので、注意してください。

手取り額348万円のうち、月々の給料(手取り)が21万、1回のボーナスが42万くらいです
※月々の給料 =手取りの年収 ÷ (12ヶ月 + 4ヶ月(ボーナス))
※ボーナス =月々の手取り×2ヶ月 が2回

 家:7~8万円程度の部屋
 生活費(*1):6万円程度
 自由に使えるお金:7万円程度

(*1) 水道・光熱費・ガス・通信費・食費等
参考:年収450万の手取りはいくら?実際の生活レベルも公開!

自由に使えるお金が増えました。余裕が出来てきましたね!

家も20代前半より良い部屋を選べます。


余談ですが、

筆者は、関西圏で働いていたときはそれなりに頂いていました。

しかし地方に転職したら、20代前半の給料に落ちてしまいました。

住んでいる地域や就職する企業によって給与は大きく変わります。

いずれ給与はあがるだろう、と適当に考えず給与基準や収入アップの条件を確認しておいて下さいね。

女性エンジニアの年収が男性より低い理由

ここまでで分かっている方もいるかもしれませんが、女性エンジニアの年収が男性より低い理由を説明します。

  • 育休や産休の為、仕事を休む期間がある
  • 時短勤務の期間が長いため、
    残業代などがつかない
  • 役職がつくような仕事への意欲が低め

育休や産休の為、仕事を休む期間がある

これは他の職種でも同じですが、

育休や産休を取得することで、経験年数が伸びず、スキルアップができない期間があります。

エンジニアは経験やスキルが重視されるため、休んでいる間に男性の方が経験を積み、スキルアップを行い収入をあげていきます。

その為、女性の年収は男性の年収と差が開いていくのです。

時短勤務の期間が長いため、残業代などがつかない

年収には残業代が含まれています。

女性は、子育て中は短時間勤務を数年行うことがあります。

また、短時間勤務でなくても定時で帰りたいと思う方は多いでしょう。

この場合、残業代を稼げないので収入が低くなります。

役職がつくような仕事への意欲が低め

役職がつけば、残業をしないといけない状況が生まれたり責任ある仕事をしなければなりません。

その為、昇進したくないという方もそれなりにいます。

私もどちらかというと、定時に帰りたいタイプです。

全体の仕事が進んでなかったらどうにかしなければならない役職にはできる限りつきたくないなと思っています。

また、企業によってはまだまだ男性社会で女性が昇進しにくいところもあります。

給料は、企業勤めだったら役職によって一定の金額をプラスしたり、給与レートが高くなるなど会社によって決まっています。

役職によって基本給の上限も存在するので、役職につかないとなかなか給料があがりません。

年収アップの方法

女性が年収をアップするための方法は、

  • 積極的に役職をアップさせる
  • 転職する
  • フリーランスになる

スキルや経験を積むことで給料は少しずつあがりはしますが、劇的に上がるわけではありません。

劇的に給料をアップさせたい場合、積極的に行動をしていく必要があります。

積極的に役職をアップさせる

経験を積み、スキルをアップさせて役職を狙っていきましょう。

収入が高いのは、教えられる側よりも教える側

チームの一員よりもチームを率いていく人です。

転職する

企業によっては、男性社会が成り立っていて女性が出世しにくかったり正当な評価をしてもらえないこともあります。

また、給与体系は企業ごとによって異なります。

ある企業では、どれだけスキルがあってもそこそこの給与しかもらえない場合もあります。

このような場合、給料体系が異なり、自身を正当に評価してくれる企業に転職しましょう。

エンジニアは、転職で収入アップを狙えます。

エンジニア経験者は貴重な人材です。

専門の転職サイトがあるほど転職が多い業界でもあります。

筆者は転職を経験していますが、エンジニアの転職は求人も多いです。

転職サイトによっては、年収アップを目指せるサイトもあるので積極的に活用していきましょう。

フリーランスになる

会社員のままでは、子育ての時間や自分の時間が上手くとれない場合も多いです。

また、時短勤務がしにくく、評価もマイナスにとられる企業もあります。

転職も良いですが、フリーランスになるのもお勧めです。

フリーランスは会社員と異なり、時間の縛りがきつくありません。

最近はフリーランス専用の仕事紹介サービスもあるので、仕事を取りやすい状況です。

そしてなにより、フリーランスの方が収入が高い傾向にあります。

何ができるか、スキルはどれくらいかによって収入は変わってきます。

会社員エンジニアだけでなく、選択肢の一つとしてフリーランスがあることを知っているといいでしょう。

いざという時に、フリーで働くことができるというのはあなたにとって強みになります。

まとめ

エンジニアは、男女差がない職業だと色々なサイトで紹介されています。

確かに評価に関しては男女差はありません。

評価される点が、スキルや経験だからです。

しかし、妊娠や子育てでどうしても仕事をできない時期があったり、

仕事よりも家庭を大事にするために残業を少なめにしたかったりと

様々な理由から男性と女性には年収に差があることは事実です。

女性は女性でも人によっては異なるケースもあるので絶対こうなるとはいえませんが、

女性エンジニアをめざすのであれば「女性の年収」を参考にすべきです。

その上で、男性の年収との差を埋めるにはそれ相応の努力が必要になってきます。

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