「子育てと仕事を両立できる働き方はある?」
女性の中には、結婚した後の働き方や子育て期間中の働き方に不安を持っている方も多いのではないでしょうか。
筆者は未経験からIT企業に就職し、現在6年目の女性エンジニアです。
何も考えずのんびり仕事をしているだけでは、子育て期間中の忙しい期間を乗り切ることはできません。
将来、結婚や出産を経験するかわからない方も多いですが、女性なら誰だってその可能性はあります。
この記事では、
・子育て期間を乗り切る働き方を実現するためのステップ
を紹介します。
子育て期間の働き方

結婚しても出産までは、それまでの働き方で問題ありません。
しかし、子供が生まれると変わってきます。
日々の生活でも子供とのふれあいやお世話に時間がかかるようになり、仕事と子育ての両立が大変になってくるのです。
子育て期間を乗り切るためには早い段階で、子育て期間を見据えた行動が必要になってきます。
子育て期間の働き方は次の5つがあります。
- 企業勤めで、現場に出勤してフルタイムで働く
- 企業勤めで、在宅勤務を中心に働く
- フリーランスで、在宅勤務を中心に働く
- 企業勤めで、時短勤務で働く(出勤 / 在宅)
- 派遣として、週に数日だけ働く
このうち「企業勤めで現場に出勤してフルタイムで働く」は、近くに親や兄弟がいる場合に子供の面倒を見てもらいつつ、自分はフルタイムで残業も行う働き方です。
この働き方は、給料的には出産前と同程度もらえますが、近くに親や兄弟がいる場合にしか選択すべきではない働き方です。
なぜなら親族や知人がいなくてもフルタイムで働くことは可能ですが、とても忙しく子供の面倒をみれる時間が短くなってしまうから。
現実的に考えるとこの4つになります。
- 企業勤めで、在宅勤務を中心に働く
- フリーランスで、在宅勤務を中心に働く
- 企業勤めで、時短勤務で働く(出勤 / 在宅)
- 派遣として、週に数日だけ働く
4つの働き方のイメージを掴もう

まずは、4つの働き方がどのような働き方になるかイメージを掴みましょう。
それぞれの働き方のメリット・デメリットを示しながら説明します。
「企業勤めで、在宅勤務を中心に働く」とは

企業に勤めつつ、時間はフルタイムで在宅で仕事をします。
在宅で仕事を進めるため、通勤の時間を省けます。
また、お昼休みやちょっとした休憩を利用し、子供の様子を伺うことができます。
メリット
- 通勤の時間を省ける
通勤がないので通勤時間や朝の細々とした準備時間を短縮することができる - 仕事しながら子供をみれる
同じ家の中にいるので、つきっきりではありませんが子供の様子をみることができる - お昼休みを家で過ごせる
お昼休みは自由に家で過ごせます。
子供と一緒に食事をしたり家事を行える - 給料やボーナスが減らない
働く場所が自宅なだけで仕事は出勤時と変わらず、稼働時間もフルタイムのため給料やボーナスは出産前と変わらない
デメリット
- 月に数回~週に数回は出勤がある
会議や、帰属意識を高めるために月に数回から週に数回は勤め先に出勤する必要がある
企業によってはすべての作業がリモートの場合もあるため、出勤頻度は勤めている企業によって異なる - 働く時間帯をずらせない
企業に勤めている為、基本的には「何時から何時まで」のように働く時間が決まっている
日中は子供の世話、夜は仕事といった変動的な働き方はできない
「フリーランスで、在宅勤務を中心に働く」とは

企業には勤めずに、フリーランスとして在宅で仕事をこなす。
基本的には、仕事をする時間は自由に決めることができるので、家事や子供の世話を日中に。
仕事は夜にまとめて、といった働き方が可能です。
メリット
- 仕事をする時間を自由に決められる
基本的にフリーランスは、働く時間帯は自由に決めることができる - 仕事量を調節できる
フリーランスは自分で仕事の契約を行うので、必要な分の仕事だけを受注することが可能 - 会社に出勤する必要がない
会社員のように出勤が義務付けられていないので、基本的にすべてのことを在宅で行うことができる - 仕事によっては会社員以上の収入が期待できる
会社員は給料が出るので収入が安定している一方、収入アップは期待できない
フリーランスであれば会社員以上の収入を得ることも可能
デメリット
- 仕事を受注しなければならない
フリーランスは会社員と違い、自分からセールスをかけて仕事を受ける必要がある - 収入が不安定
仕事を受注できなければ稼ぐことが出来ない為、収入は安定しない - 働く時間をコントロールする必要がある
働く時間に自由がある分、働く時間を確保する動きが必要になる
また、案件によって納期が厳しいものもあり、時間の見積能力が必要
「企業勤めで、時短勤務で働く(出勤 / 在宅)」な働き方

企業に勤めつつ、通常より勤務時間を短縮して働く。
例) 通常: 9時~17時
⇒ 時短勤務: 10時~16時
勤務時間が短い為、フルタイムよりも多くの時間を子供の世話にあてることができます。
メリット
- フルタイムよりも短い時間で働くことができる
働く時間を短縮することで、子供の世話をする時間を確保できる - 時短勤務で在宅なら、更に時間を確保できる
在宅勤務と時短勤務を併用できれば、家事や子供の世話により多くの時間をかけることができる - 今までと同様の仕事ができる
勤めている企業や仕事は基本的に変わらない為、出産前と同じ仕事を行うことが出来る
デメリット
- 給料やボーナスが減る
働く時間が短くなるのでその分給料やボーナスが減る - 責任ある仕事を任せてもらいにくい
時短だと仕事できる量が減るので、仕事を任されにくい状況になる可能性がある
派遣として、週に数日だけ働く

派遣会社に登録して、週に数日だけ働く働き方です。
基本的に残業などもなく、決まった時間だけ働けるので子育ての状況に応じて仕事量を調節できます。
メリット
- 働く日数を決めれる
週に何日働くか自分で決めることができる
週3日だけ働く、といった働き方も可能 - 残業がない
基本的に派遣には残業はなく、定時で帰宅できる - エンジニア派遣は給料は高め
エンジニアの派遣は、事務など他の職業の派遣に比べると単価が高く給料はそこまで低くない
デメリット
- 技術力・知識が必要
派遣先でイチから技術を学べることはほぼありません。
派遣として働くには、エンジニアとしての技術や知識が必要 - 正社員とは待遇に差がある
会社にもよりますが、派遣社員と正社員とで待遇に差がある場合が多い
子育て期間を乗り切る4つの働き方の実現方法
子育て期間を乗り切る4つの働き方のイメージはついたでしょうか。
ここでは、それぞれのキャリアの実現方法を紹介します。
「企業勤めで、在宅勤務を中心に働く」 を実現するには
「企業勤めで、在宅勤務を中心に働く」 を実現するにはこのような流れになります。
- 未経験からITエンジニア(プログラマー・システムエンジニア)になる
まずは、IT企業に就職しましょう。在宅勤務を中心に仕事ができる会社でなくてもOKです。
エンジニアとしての経験や技術力アップができる企業を選択しましょう。 - 経験や技術力がついたら、在宅勤務を中心に行える企業を探す
この段階で転職サイトに登録しておくと、スピード感をもって転職できます。 - 在宅勤務が可能な企業に転職する
②で探し出した企業への転職活動を行い、転職します。 - 3カ月から1年程度出勤する形で働く
就職当初は、他の社員との連携や仕事内容を教えてもらう必要があるため、企業へ出勤する場合がほとんどです。
慣れてきたら、在宅勤務が可能になります。
「フリーランスで、在宅勤務を中心に働く」 を実現するには
「フリーランスで、在宅勤務を中心に働く」 を実現するにはこのような流れになります。
こちらは主に2通りあります。
- 未経験からITエンジニア(プログラマー・システムエンジニア)になる
まずは、IT企業に就職しましょう。在宅勤務を中心に仕事ができる会社でなくてもOKです。
エンジニアとしての経験や技術力アップができる企業を選択しましょう。
ここで重要なのは、将来的に在宅でフリーランスをするときに必要なスキルを中心に身につけておくことです。 - 経験や技術力がついたら、副業としてタスク型の仕事を受ける
最初からフリーランスとして仕事を受けても、あまり上手くいきません。小さい仕事でもいいので、副業として仕事を受けフリーランスとしてのスキルを磨きましょう。 - 副業が軌道に乗ったら、企業を辞めフリーランスに転身しましょう
もう1つの方法は、最初からフリーランスエンジニアとして働くことです。
最初の内は、経験もなく困ったときに質問できる環境がないので厳しいですが、最初からフリーランスになれれば最短で叶えることができます。
「企業勤めで、時短勤務で働く(出勤 / 在宅)」 を実現するには
「企業勤めで企業勤めで、時短勤務で働く(出勤 / 在宅)」 は、在宅をする場合は「企業勤めで在宅勤務が中心」と同じステップです。
勤める企業に、時短勤務の制度がある企業を選択してください。
在宅でなくても良い場合は、時短勤務制度があることだけを条件に企業を選択するといいです。
- 未経験からITエンジニア(プログラマー・システムエンジニア)になる
まずは、IT企業に就職しましょう。在宅勤務を中心に仕事ができる会社でなくてもOKです。
エンジニアとしての経験や技術力アップができる企業を選択しましょう。 - 経験や技術力がついたら、時短勤務制度がある企業を探す
この段階で転職サイトに登録しておくと、スピード感をもって転職できます。 - 時短勤務制度がある企業に転職する
②で探し出した企業への転職活動を行い、転職します。 - 1年程度フルタイムで働く
時短勤務制度は、企業のルールで就職して1年くらいは利用できないことが多いです。
しばらくはフルタイムで働く必要があります。
「派遣として、週に数日だけ働く」を実現するには
「派遣として、週に数日だけ働く」を実現するにはこのような流れになります。
エンジニア派遣に最も重要なことは、最初にエンジニアスキルを身につけることです。
エンジニアスキルがある程度ないと、良い条件で働くことはできません。
- 未経験からITエンジニア(プログラマー・システムエンジニア)になる
まずは、IT企業に就職しましょう。在宅勤務を中心に仕事ができる会社でなくてもOKです。
エンジニアとしての経験や技術力アップができる企業を選択しましょう。 - 経験や技術力がついたら、条件の良い派遣先を探しましょう
この段階で派遣サイトに登録しておくと、スピード感をもって転職できます。
自分のスキルが合致する派遣先を選択すると働きやすいです。 - 派遣社員として転職する
②で探し出した企業への転職活動を行い、転職します。
子育て期間を乗り切る4つの働き方
子育て期間を乗り切るには、働く時間を制限したり、働き方を工夫しないと親や知人の協力がない限り大変厳しいです。
ですが、親元を離れていたり、知人に子供の世話をお願いできない方は結構多いと思います。
筆者自身も周囲にそういう頼れる人はいません。
だからこそ子育て期間を乗り切るために、計画的に働き方を考えておきましょう。
おすすめの働き方は4つです。
- 企業勤めで、在宅勤務を中心に働く
- フリーランスで、在宅勤務を中心に働く
- 企業勤めで、時短勤務で働く(出勤 / 在宅)
- 派遣として、週に数日だけ働く
女性エンジニアは、残業があったり障害の対応で働く時間がどうしても長くなりがちです。
そんな中で、妊娠、子育てを乗り切るために今から計画的にキャリアを進めていきましょう。
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